腰痛は、多くの人々が一度は経験する不調の1つです。
長時間の座り仕事や運動不足など、現代の生活習慣が腰痛を引き起こす要因となっています。
ピラティスは腰痛改善に効果的な方法として広く推奨されています。
ピラティスは、体幹(コア)を強化し、正しい姿勢を促すことで、腰への負担を軽減し、腰痛の予防と改善に寄与します。
この記事では、腰痛に効果的な8つのピラティスエクササイズを紹介します。
骨盤の傾斜(ペルビックティルト)
ペルビックティルトは、背骨の動きを調整し、安定性を高めるエクササイズです。
ペルビックティルトの方法と効果
【方法】
①仰向けに寝て、膝を曲げ、足を床に置いた状態から始めます。
②背中の自然なカーブを保ちながら、腹筋を締め、背骨を一つずつ床に押し付けるように動かします。
③息を吸いながら、背骨を元の形に戻します。
④この動作を繰り返します。
【効果】
腰の緊張を和らげ、背骨の柔軟性を高めることができます。
デッドバグ
このエクササイズは、体幹の安定性を高めるために効果的です。
デットバグの方法と注意点
【方法】
①仰向けに寝て、膝を曲げた状態で足を床から持ち上げ、両腕を天井に向けて伸ばします。
②息を吐きながら、右腕を後ろに伸ばし、同時に左脚を伸ばします。
③息を吸いながら元の位置に戻り、反対側も同様に行います。
【注意点】
腰に負担がかからないように、腹筋をしっかりと使いましょう。
ブリッジ(ヒップヒンジ)
ハムストリングや臀部の筋力が弱いと、腰痛が引き起こされやすくなります。このエクササイズは、それらの筋肉を強化するために効果的です。
ブリッジ(ヒップヒンジ)の方法と効果
【方法】
①仰向けに寝て、膝を曲げ、足を床に置きます。
②息を吸いながら、腰を持ち上げ、膝、腰、肩が一直線になるようにします。
③息を吐きながら、背骨を一つずつ床に戻します。
【効果】
ハムストリングや臀部の筋力の強化
トータップ(テーブルトップ)
トータップは、腹筋を強化し、腰への負担を軽減するエクササイズです。
トータップ(テーブルトップ)の方法
①仰向けに寝て、膝を90度に曲げた状態で足を持ち上げます。
②息を吸いながら片方の足をゆっくりと床に向けて下ろし、腰の形が変わらないように注意します。
③息を吐きながら足を元に戻し、反対側も同様に行います。
モディファイドスワン
背中の筋肉を強化し、腰痛を予防するために役立つエクササイズです。
モディファイドスワンの方法と注意点
【方法】
①うつ伏せになり、肘を曲げて手を床に置きます。
②息を吸いながら、恥骨と手を床に押し付けるようにしながら上体を持ち上げます。
【ポイント】
背骨全体を伸ばし、腰に負担をかけないように注意しましょう。
バードドッグ
このエクササイズは、全身の筋肉を使いながらバランスを鍛えるために効果的です。
バードドッグの方法
【方法】
①四つん這いの姿勢から、片腕を肩の高さまで前に伸ばし、反対側の脚を後ろに伸ばします。
(※この時、体幹をしっかりと引き締め、長いラインを作ることを意識しましょう。)
②息を整えながら元の姿勢に戻り、反対側も同様に行います。
サイドライイングヒップワーク(クラム)
股関節の外転筋を強化し、骨盤の安定性を高めるエクササイズです。
サイドライイングヒップワーク(クラム)の方法
①横向きに寝て、膝を曲げた状態で脚を持ち上げ、足は一緒にくっつけたまま開閉します。
②腰や骨盤が動かないように注意しながら行いましょう。
フィギュアフォーストレッチ
臀部や股関節が硬いと、腰痛が悪化することがあります。このストレッチは、それらの部位を効果的に緩めるために役立ちます。
フィギュアフォーストレッチの方法と効果
【方法】
①仰向けに寝て、片方の足首を反対側の膝の上に置きます。
②両手で太ももの裏をつかみ、軽く引き寄せてストレッチを感じましょう。
③反対側も同様に行います。
【効果】
臀部や股関節の柔軟性の向上
まとめ

腰痛を予防し、改善するためには、ピラティスのエクササイズが非常に効果的です。
特に、体幹を強化し、正しい姿勢を保つことで、腰への負担を軽減し、長期的な健康をサポートします。
これらの8つのエクササイズを日常的に取り入れることで、腰痛の軽減と再発防止に役立ちます。
このようなセルフケアを行っても痛みが続いたり、悪化したりする場合は、医師に相談することを忘れずにしましょう。